日本の交通ルールを紹介!安全に暮らすために知っておきたいこと【外国人向け】

日本の交通ルール

日本で暮らすうえで、交通ルールを守ることはとても大切です。ルールを守らないと、けがや大きな事故につながることがあります。
日本での生活が長くなれば、自転車や車を運転することもあるでしょう。日本の交通ルールは母国とはちがうことも多いため、事前に知っておくと安心です。

この記事では、歩くとき、自転車に乗るとき、バイクや車を運転するときに守るべきルールをわかりやすく紹介します。

日本の交通ルールの基本


日本には、歩行者・自転車・バイク・車、すべての人に共通する交通ルールがあります。
ここでは、基本となる3つのルールを紹介します。

信号を守る

事故を防ぐために、信号は必ず守りましょう。

<歩行者用>
日本の交通ルール 信号

<車用>
日本の交通ルール 信号


必ず止まりましょう。
<歩行者用>
日本の交通ルール 信号
・点滅し始めたら渡らない
・渡っている途中なら急いで渡る

<車用>
日本の交通ルール 信号
青(緑)

安全を確認して渡りましょう。
<車用>
日本の交通ルール 信号


止まりましょう。
急ブレーキしなければ止まれない場合、すでに交差点内にいる場合はそのまま進めます。

自転車は、車道を走っているときは車用の信号を、歩道や横道歩道を渡るときは歩行者用の信号に従います。

信号無視は法律違反であり、たとえ周りに人や車がいなくても赤信号を渡ると思わぬ事故やけがの原因となります。特に車やバイクの運転中に信号を無視して人身事故を起こすと、重い罪に問われることがあります。

道路標識に従う

日本の道路には、ルールや情報を伝えるための目印となるさまざまな標識ひょうしきがあります。
形や色によって意味が異なり、進んでよい方向や危険な場所などを知らせます。標識の指示に従わないと、違反や事故の原因となるので、よく見て行動しましょう。

標識は、主に以下の5種類に分けられます。



一時停止いちじていし
規制標識きせいひょうしき

やってはいけないことや制限、指定などを示すもの
一時停止いちじていし駐停車禁止ちゅうていしゃきんし一方通行いっぽうつうこうなど)


踏切ふみきりあり
警戒標識けいかいひょうしき

危険を知らせるもの
踏切ふみきりあり、道路工事中どうろこうじちゅう落石らくせきのおそれありなど)


横断歩道おうだんほどう
指示標識しじひょうしき

守るべきことや通行できる場所、通行方法などを指示するもの
横断歩道おうだんほどう停止線ていしせん優先道路ゆうせんどうろなど)


入り口の方向
案内標識あんないひょうしき

方向や距離、施設の場所などを知らせるもの
(入口の方向、駐車場ちゅうしゃじょう主要地点しゅようちてんなど)


距離きょり区域くいき
補助標識ほじょひょうしき

ほかの標識の条件や範囲を説明するもの
距離きょり区域くいき、日・時間など)

歩行者を優先する

日本では、「歩行者を優先すること」が法律で定められています。
横断歩道を渡っている人や渡ろうとしている人がいたら、車や自転車は必ず一度止まって、歩行者の進行を妨げないようにしなければなりません。特に信号のない横断歩道では、速度を落として歩行者がいないかを確認しましょう。

歩くときの交通ルール


日本では歩行者が優先されますが、歩行者側もルールを守らなければなりません。
歩きながらスマートフォンを見たり、道路に飛び出したりするととても危険です。しっかり周りを見て、安全を確認しながら行動することを心がけましょう。

  • 歩道を歩く
  • 道路を渡るときは横断歩道を渡る
  • 信号のない横断歩道は左右をしっかり確認してから渡る
  • 歩きながらスマートフォンを見ない

自転車に乗るときの交通ルール


自転車は、免許がなくても誰でも乗ることができます。近い距離の移動に便利なので、日本ではたくさんの人が乗っています。
しかし、油断すると大きな事故を起こすこともあるので、しっかりルールを守って乗りましょう。

  • 信号や標識を守る
  • 車道の左端を走る
  • 歩道を走るときは歩行者を優先しながら車道側をゆっくり走る
  • 夜はライトをつける
  • できるだけヘルメットをかぶる
  • お酒を飲んだら運転しない
  • 2人乗りはしない
  • 横に並んで走らない
  • かさやスマートフォンは使用しない
  • 駐輪禁止ちゅうりんきんし」の場所には停めない

自転車にも適用される標識について

自転車は免許がなくても乗れますが、軽車両けいしゃりょう」の扱いなので、車と同じように標識に従わなければなりません。
ここでは、自転車に乗るときに注意したい主な標識を紹介します。


日本の交通ルール 一方通行
一方通行いっぽうつうこう
矢印の方向に進めます。
逆走してはいけません。

日本の交通ルール 一時停止
一時停止いちじていし
必ず一度止まります。
安全を確認してから進みましょう。

日本の交通ルール 車両進入禁止
車両進入禁止しゃりょうしんにゅうきんし
自転車を含め、車やバイクなどすべての車両は、指定された方向から進入してはいけません。

日本の交通ルール 車両通行止め
車両通行止しゃりょうつうこうど
自転車を含め、車やバイクなどすべての車両は通れません。

日本の交通ルール 通行止め
通行止つうこうど
自転車を含めた車両、歩行者のすべてが通れません。

日本の交通ルール 自転車通行止め
自転車通行止じてんしゃつうこうど
自転車は通れません。

日本の交通ルール 横断歩道 普通自転車等及び歩行者等専用
普通自転車等及び歩行者等専用ふつうじてんしゃとうおよびほこうしゃとうせんよう
この標識のある歩道は、自転車も通れます。
歩行者に気をつけながら、車道側をゆっくり走りましょう。

ただし、補助標識で「自転車を除く」「軽車両を除く」と表示されていれば、自転車は通れます。また、自転車を押して歩くと歩行者として扱われるため、車両が進入できない場所や歩行者専用の歩道も通ることができます。

電動キックボードについて

電動キックボードは、シェアサイクルサービスの普及によって、新しい移動手段として人気が高まっています。
最高速度20km/h以下などの基準を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付自転車とくていこがたげんどうきつきじてんしゃ」に分類され、免許がなくても16才以上であれば運転できます。

基本的なルールは自転車と同じですが、原則として歩道は走れません。信号や標識をしっかり守り、安全に気をつけながら乗りましょう。

バイク・車を運転するときの交通ルール


日本で車やバイクを運転する場合は、運転免許が必要です。母国で取った免許を日本の免許に切り替えるか、新しく日本の免許または国際免許を取りましょう。

車やバイクは、少しのミスや判断の遅れが人の命に関わる事故を起こすことがあります。常に歩行者や自転車の動きをよく見て、必ずルールを守って運転しましょう。

  • 信号や標識を守る
  • 免許証を持っていく
  • 道路は左側を走る
  • 夜はライトをつける
  • 速度制限を守る
  • シートベルトをつける
  • 横断歩道は一度止まって歩行者を優先する
  • 右や左に曲がるときは一度止まって歩行者がいないか確認する
  • 踏切は一度止まる
  • バイクはヘルメットをかぶる
  • お酒を飲んだら運転しない
  • スマートフォンを見ながら運転しない
  • 駐車禁止ちゅうしゃきんし」の場所には停めない

交通ルールを守って日本で安全な生活を!


今回は、日本の交通ルールについて紹介しました。

信号や標識の意味を正しく理解し、基本の交通ルールを守ることが大切です。歩くときも、自転車やバイク、車を使うときも、それぞれのルールを守ることで事故を防ぐことにつながります。はじめはむずかしく感じるかもしれませんが、日常生活の中で少しずつ慣れていけば問題ありません。安全第一で行動することを心がけましょう。

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