特定技能や留学など、さまざまな理由で日本に在留している外国人にとって、パスポートはとても重要な本人確認書類です。日頃からしっかり管理しているという方も多いでしょう。しかし、パスポートに限らず、どこかに置き忘れたりして失くしてしまうことは誰にでもあります。万が一、日本でパスポートを紛失してしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか？「悪用されるのでは」と不安に感じるかもしれませんが、まずは冷静になってもう一度身の回りを確認し、それでも見つからなければ早めに再発行の手続きをしてもらう必要があります。
この記事では、外国人が日本でパスポートを失くしてしまったときに必要な手続きをわかりやすく解説します。もしもの時にそなえて対処法を確認しておきましょう。
日本でパスポートを失くしたらまずは警察へ！
日本でパスポートを失くした場合、最初にするべきことは、警察 に届け出ることです。パスポートには大切な情報が書かれているため、放置すると悪用されて大きなトラブルにつながる可能性があります。失くしたことに気付いたら、できるだけ早めに行動しましょう。
近くの警察署または交番に行き、パスポートを失くしたことを伝え、「遺失届」を提出してください。遺失届を出すと、受理番号が書かれた遺失届出証明書を受け取れます。この証明書は、あとで大使館や領事館でパスポートを再発行するときに必要となるため、捨てずに保管しておきましょう。もし盗まれたことがわかっていれば「盗難届」を出し、この場合も盗難届出証明書を忘れずに受け取りましょう。
日本でパスポートを失くしたときの手続き
警察に行ったあとは、自国の大使館や領事館へ行き、指示に従って手続きを進めましょう。パスポートの再発行を申請するには、申請書のほかに在留カードや運転免許証などの本人確認書類、顔写真、遺失届出証明書などが必要となることがあります。国によって必要な書類や手続きの流れが異なるため、事前に問い合わせておくとスムーズです。
しかし、国によっては、日本にある大使館や領事館ではパスポートを再発行できないことがあります。その場合、自国の大使館や領事館で帰国のための書類（渡航書など）を発行してもらい、それを使って自国へ帰ります。その後、自国で新しいパスポートを作ってから、改めて日本に入国することになります。また、ビザの更新が迫っているのに期限までにパスポートを再発行できないような場合は、「自国の大使館や領事館では再発行できない」ということを説明する書類を作成し、日本の入管へ申請する必要があります。
日本でパスポートを失くしたら、自国の大使館や領事館に連絡し、日本国内で再発行できるかどうかを確認しましょう。
新しいパスポートをもらったあとの手続き
新しいパスポートを受け取ったら、住んでいる地域を管轄する出入国在留管理庁（入管）への届け出を行いましょう。
パスポートは、日本での在留資格の証明や各種手続きに必要となる大切な書類です。古いパスポートの情報のままでは、在留資格の更新や再入国許可申請などに支障が出る可能性があります。 そのため、パスポートを更新または再発行した場合は、14日以内に入管に届け出ることが義務付けられています。
入管への届出に必要な書類
- 新しいパスポート
- 在留カード
- 旅券（パスポート）に関する届出書
また、市役所や区役所にも、新しいパスポートの情報を届け出る必要がある場合があります。 住民登録をしている外国人は、役所の窓口で必要な手続きを確認し、すみやかに対応するようにしましょう。
在留カードを失くした場合の手続き
日本に3か月以上滞在する16歳以上の外国人は、パスポートを常に所持する必要はありませんが、在留カードを携帯する義務があります。在留カードは本人確認のための重要な書類であり、警察官などに提示するように求められたら原則として応じなければなりません。常に持ち歩く必要がある分、失くしてしまう外国人も多く、悪用を防ぐためにも、失くした場合はできるだけ早く対応することが大切です。在留カードの再交付手続きは日本の入管で行い、申請が完了すればその日のうちに受け取ることができます。
在留カードの再交付に必要な書類
- パスポート
- 在留カード再交付申請書（入管でもらう）
- 顔写真（3か月以内に撮影したもので、サイズは国によって異なるため事前に確認する）
- 遺失届出証明書または盗難届出証明書
- 委任状（親族ではない同居人が代理人として行く場合のみ）
在留カードを失くしたら、失くしたことを知った日（日本を出国してから紛失に気付いた場合は、その後最初に日本に入国した日）から14日以内に交付申請する必要があります。14日以上経ってから申請しても受け付けてもらえますが、入管法では「1年以下の懲役または20万円以下の罰金」の対象となるため、できるだけ早く手続きを済ませましょう。
パスポートを失くしても慌てず適切な対応を！
今回は、外国人が日本でパスポートを失くしたときの対処法を解説しました。パスポートを失くしてしまうと焦ってしまいますが、落ち着いて行動し、まずはもう一度身の回りを確認しましょう。どうしても見つからなければ警察に届け出をし、失くしたことを証明する書類を受け取ります。 その後、自国の大使館や領事館に連絡し、再発行の手続きを進めましょう。また、国によっては日本でパスポートの再発行ができないことがあります。その場合は、帰国のための書類（渡航書など）を発行してもらい、一度帰国してから新しいパスポートを取得しなければならないので、事前に日本国内で再発行ができるかどうかを大使館や領事館に問い合わせましょう。
バリプラGlobalでは、日本のホテルや旅館ではたらきたい外国人の方の就職をサポートしています。日本で安心してはたらけるように、ビザの申請や入国手続き、日本での生活などをしっかりサポートします。「宿泊業」や「外食業」に特化したお仕事を紹介しているので、きょうみのある方はぜひ以下のリンクをチェックしてみてください！
「外食業」「宿泊業」に特化した外国人の就職サポート バリプラGlobal
- 1 記事
- 1 記事
- 1 記事
- 1 記事
- 1 記事
- 1 記事
- 3 記事
